日本画家支援計画について
代表ご挨拶

 2009年秋、60歳の私はこれからの人生は人を育ててみようと、ふと思った。同業の医者は指示に従わない、建築家はイメージが違いすぎる、など消去法で絞り込んでいったら最後に画家が残った。洋画家は世界中に数多くいるから支援した人が大成する確率は小さい。日本画は世界で認知れているが、描き手の人数は洋画家と比較すれば圧倒的に少ないと判断。ならば支援画家が大成する可能性は大きいはず。門外漢のわたくしは日本画家を支援し育てながら日本画を世界に向けて発信していこうと決めた。

 2010年4月東京芸術大学日本画の講師、助手を退職したばかりの才木康平と金子朋樹がサンルイ皮ふ科の在宅勤務職員として社会保険に加入した上で入職した。以後、毎年東京芸術大学日本画教育助手を終了した画家が入職し、現在20数名の画家が在職している。近い将来、東京芸術大学卒業以外の画家にも参加していただこうと思っている。入職基準は(1)類稀な才能に恵まれていること。(2)一生画家として生きる決断をしていること。(3)経済的に恵まれていないこと。の3点だ。

 2011年から日本画家支援計画として同じテーマで各自が扇面画を描くことに決め、初回は一人5作品、四人で20作品を描きあげた。2017年さいたま市で世界盆栽大会が開かれた際には大宮盆栽美術館と各盆栽園の盆栽をモチーフにした扇面画を制作し会場に展示して好評を得た。現在扇面画は110作品を超えるまでになった。

 2020年4月日本画家支援計画は11年目に入った。これを機に日本画家支援計画のホームページを立ち上げることを決めた。支援画家の作品を観賞するだけでなく彼らの個展、展示会、絵画教室の案内ページ、気に入った画家の作品制作依頼ページも設け、さらに絵の好きな人だけでなく美しい高画質映像を観て癒されたい方が訪れても十分満足していただける内容豊富なホームページを目指しています。

 日本画家支援計画は日本画を中心とした文化や情報を独自の世界観で展開させながらホームページの中でグローバルに発信し続けていきます。 みなさま何卒よろしくお願い申し上げます。

2020年8月18日
日本画家支援計画代表
サンルイ皮ふ科院長
高田 任康